メンエス日記~ドM素人童貞~
メンエス顧客第一号を無事に終え、 タオル交換などの片づけをしたところで
オーナーからラインが入る。
新規のY様、90分。新人割引を使って10000円。
タオル良し、オイル良し、お茶良し、お釣良し。
ちゃんとお客様を迎えられる状態で、そわそわしながら待つこと数分。
「ピンポーン」「はーい♡」
いらっしゃったのは、白髪こそおおいもののまだ40代と思しき男性。
中肉中背。
動作のたびに「よいしょ」とかいうのは、静寂を破りたい緊張しいだからなのかな。
私「Y様、本日はご来店ありがとうございます。当店のご利用は初めてでいらっしゃいますので、こちらご一読の上、ご署名をお願いします。」
Y様「はーい♪」
なぜこんなに愛想のいい返事をする(笑
接客業でもやっているようなキャラでもないのに。
お代をいただき、シャワーを浴びてきてもらう。
その間に、オイルを温めていたマシンから取り出し、タオルを敷いてその上に置く。
お客様の上にかける用のタオルを片手に持ち、待機。
がちゃ。
私「お疲れ様でしたー。バスタオルお預かりいたします」
と、前を隠していたタオルを預かる。
と、、、、紙Tバックの上からでもわかるくらい既に勃起している(笑
練習に来てくださったモデルさんも、一人目のお客様も勃たない人だったから、仕事としてピンピコを見るのは初めて。
見てしまったものに気づいていないフリをして、マットレスにうつぶせになっていただく。
痛くないかな?まいっか。
習った通り、指圧⇒脚のオイルマッサージ。
特におしゃべりすることもなく、おとなしく寝ている中肉中背の上にオイルを滑らせる。
太もものマッサージに入り、指が内ももをさーっと通ると、体がぴくんと反応するのがわかる。
しかし、ここで暴走されて襲われたりしても困る。
あまり興奮させたくない。
脚を外90度にひらいての鼠径部のマッサージに入ると、軽く喘ぎ声を出す。
パンツの中はビンビンでしょう。
怖い怖い。下手なことはしたくない。
鼠径部はそこそこに、背中、肩甲骨、肩と、教科書通りに進める。
肩がどうも苦手で、自分がお客様の右に座って左の肩をやるとか、右の肩をやるとかなんとか習った気がするんだけれど、もうわからない。
仰向けになっていただき、枕を外して、私の両足で顔を挟む状態にし、おなかと胸をマッサージ。
やばい、めっちゃ見てくる。怖い。怖い。怖い。
早々にこのパーツも切り上げ、続きましては腕、手。
ここは特に害がないのでゆっくりやります。
お客さんとしては、そんなところはどうでもいいから太もも―!!って思うんでしょうけどね。
最後、脚に来たところで、残り30分。。。
え?長すぎじゃない?最初のほうはしょりすぎたか。
あと30分も脚できないよー( ;∀;)
脛、ひざ上、ふくらはぎとマッサージを進める。
内ももを指が触るたびに敏感に反応するY様。
腰をそらせて、喘ぎ声を出す。
40歳のおっさんの悶絶。
まぁ、私も30歳だから、近い将来、パートナーもこうなるのか。
そんなのは嫌だ。いつまでも若い男の子と遊びたい(笑
悶絶させ続けるのは嫌だけど、他に何をやってよいかもわからず、ひたすら内ももを触る。喜んでもらってるから、「同じところばっかりやってないで・・・」とクレームになることもないでしょう。
膝の上から両手を上部に滑らせ、そのまま左右の手を、それぞれのサイドに流す。
オイルがたっぷりついているので、スムーズにさらさらと表面を撫でられる。
「んんっ!」AVの女の子のような喘ぎ声を出す四十路。
感じやすいんですね。シャワー出て既にビンビンだったしね。
絶対素人童貞だわ、この人。
こじらせてこじらせて40歳になって、メンエスで攻めてもらうのが人生の楽しみになってるドMさんなんだ。
私「だ、大丈夫ですか??」←何がかわからないけれど、とりあえず確認。
Y様「大丈夫だけどぉ♡」
なぜそんな猫なで声を出す。電話に出るときのお母さんか。
ついには、両膝を外側に広げ、赤ちゃんがオムツを変えてもらうときのような状態になる。
仕方がないので、腿の内側を両側から徹底的に攻める。
腰をガクガクさせ、女の子のような声を出す。
あと3分。早くタイマーが鳴ってほしい。
私「大丈夫?落ち着いてくださいね♪」
余裕のあるような声をかけるけれど、内心は、穏やかではない。
そもそも、プライベートでも25歳以下としか遊んだことがほぼなくて
つい最近になって、「なんでも経験」と思って30歳、31歳、32歳とそれぞれ1回ずつ寝ただけ。
それに比べると、身なりにほとんど気を使っていなさそうな、しこしこするために右手動かすくらいしか負荷かけてなさそうなおじさんの悶絶は見るに堪えない。
膝まで手を下したついでに、脛のマッサージに切り替える。
時間稼ぎ。
とりあえずこれで落ち着かせたい。
パンツの中のものは子ぶりながらも反り返っているのが見て取れる。
早く終わらせたい。時間になって・・・・。
あと10秒・・・。
9、8、7、6、5、4、3、2、1、
ピピピピピピ・・・
私「はーい。お時間です♪お疲れさまでした。シャワー出してきますね!」
2人目のお客様が終わった。
良かった。襲われなかった。
何とか終えられた。
シャワーから出てきたY様は、さっきまで恥じらいもなく両足を広げていたのがウソかのように、また、どこにでもいる内気なおっさんになっていた。
「ベッドの上では人は変わるんです。それが性癖というものです」
昔Tinderで出会った慶応ボーイ(ただしメタボすぎたので寝ず)が言っていた言葉を思い出す。
カスタマー情報シートには「40代、ドM」と記載し、今日のお仕事は終わり。
90分のお客様2人で、12000円の稼ぎなり。
留学に一歩近づいた!