奨学金の結果~不合格通知は挑戦した者の元にしか届かない~
大学院留学にあたり、奨学金2つに申し込みました。
一つが、「平和中島財団」の日本人留学生奨学金。
もう一つが、イギリス政府のチーヴニング奨学金。
チーヴニングのほうは、アメリカのフルブライト的な、それを取っただけで履歴書に書けるレベルの由緒正しい奨学金。奨学生は「チーヴナー」とか言って、コミュニティを作り、留学中も様々な会合があるようです。かなりレベルが高い。
合格の見込みがありそうなのが、1つ目の平和中島。
年齢制限がなく、ほぼ唯一の条件は英語の点数。
それも、よくあるIELTSとかTOEFLだけではなくて、英検も使えるのが嬉しい。
それから、留学計画書というものをA4 1枚程度に自筆で記入するのと、日本語での推薦状が1通必要なのくらいが大変なところですね。
これで、大学院の場合は、月20万円の学費と、往復の渡航費がもらえます。世の中には神様のような人がいるものですね。私も、億万長者になったら財団を作って、海外留学の返済不要の奨学金制度を作りたいです。(本当に!)
この奨学金に応募しようと思った段階では、まだ、IELTSを取ったことがなかったので、有効期限がないとかいう英検1級(むかーし昔、6年くらい前に取った)をプランBとしてキープしつつ、IELTSを受けました。
勉強期間も非常に少なかったにもかかわらず、初回でOverall 8.0が取れたので、英検は使わずに応募することができました。
留学計画書は、信頼している先輩や現役大学院生の友達に確認してもらいながら作成。
割と自信をもって応募しました。締め切りが10月31日で、書類審査の結果は1月中に郵送にて。
ドキドキ。11月、12月、1月とまる3か月のドキドキ。
不安もあった。落ちたらどうしよう。20万円×12ヵ月=240万円。かなりの金額。現在の私の年収(笑
不安になって、ネット上で応募した人のブログを漁って読んだりもしてた。
でも、ふと気が付いた。今、不安になってても、のほほんと待っていても、結果は変わらない。だったら、心配しないで待とう。今の私の心境は、結果に影響を与えないんだから。
そうして、心穏やかに待つこと3ヵ月。。。。
結果は不採用。
割と自信をもって応募していたので、返信用封筒で届いた結果通知が薄っぺらかったことに焦り、中身をその場で確認して、ぐっと悔しさに涙をのみました。
これで、すんなり留学に行くというプランAの道は絶たれたも同然。もう一つ応募しているチーヴニングの奨学金は、さらに倍率が高く、ほぼ無理。
どうしよう。留学に行けない。
不採用通知を眺めながら、悲しい気持ちと不安な気持ちが入り混じる。
あれ、最近、こんな風に悲しい気持ちになったことがあったなぁ。悲しくなって、涙流したことがあったんだけど、いつだっけ。なんでだっけ。なんで泣いたんだっけ・・・。思い出せない。思い出せない。悲しかったことは忘れる脳になってしまったのか。なんだっけ。。。
あ、そうだ、2週間前に、うちで飼ってたワンちゃんが亡くなったんだった。
(ここから少し、奨学金の話から話がずれます)
飼ってたペットが亡くなって悲しいというのは、それだけ彼女のことを愛していたということで、悲しみの深さは愛の深さと比例しているのかもしれない。
「ずーっとずっとだいすきだよ」の本のように、悲しまずに死を受け入れる準備ができていれば違うかもしれないけれど、多くの場合、悲しかったということは愛していたということ。愛する相手がいたというのは幸せなこと。だから、死による悲しみは、愛という幸せなものに必ずついてくる代償。だから、悲しんでいることに対して悲しむ必要はなくて、悲しんでることを幸せに思ったほうがいい。
というのが、ペットが亡くなったときに考えたこと。
意味が通じるかな。
だから、奨学金に落ちたときに、思ったのは、落ちて悲しい、悔しいって思うのは、それだけ本気で取り組んだってことなんだなってこと。「頑張ったぞ、自分、よくやった!」ってね。
大人になってから、何かに本気で取り組んでる人って、どのくらいいるんでしょう。下町ロケットで、工場の研究員たちが、データテストの結果に一喜一憂して、涙したりガッツポーズする姿を見て「日々の仕事でそんな大げさなことしないだろ!」って思う大人がほとんどなんじゃないかな。大学ラグビーの決勝で天理の子たちが流した悔し涙のレベルを経験した人って、そんなにいないはず。(いやぁ、ゴリマッチョの大学生の涙は素敵すぎる。ヨシヨシしてあげたい。)
とある、大学院留学系のブログにこんな言葉がありました。
「不合格通知は挑戦した者の元にしか届かない。」
すごい言葉だなと思った。不合格通知は、挑戦した者の元にしか届かない。挑戦しないでぬるま湯の中で暮らしていたら絶対に手に入らない。
それから、もう一つ、NHKの朝ドラの名言を思い出した。
「半分青い」に登場した、「青メダル」のくだり。
(「青メダル」は参加証だからしょぼい、というカンちゃんの発言に対して)
鈴愛:違う カンちゃん しょぼくない。参加賞は偉い。だって それをしようと参加したんだから。メダルを取ろうとした人しかメダルは取れない。オリンピックに出ようとした人しかオリンピックには出られない。メダルは空から降ってこない。自分で取りに行くんだ。そういう意味では取ろうとしに行くだけでそれは価値がある。その勇気に 母は青いメダルをあげたい!
いただきました!青メダル!
青メダルは、銅メダルよりも銀メダルよりも金メダルよりもしょぼいかもしれない。
でも、一番しょぼいのは、何ももらっていないこと。
青メダルを10個くらい集めたら金メダルになるかもしれない!笑
100万回ダメでも、10001回目は何か変わるかもしれない。
というわけで、奨学金に不合格だったという事実を、なんだか前向きに受け止めることができた気がする。
私は、世のため人のためになる仕事をして、人もHappy、自分もHappyになるために、修士号を取りたいと思っている。だから、院に行くために辛い思いをするのは本末転倒。努力はする。でも、辛かったり悲しかったりする必要はない。
もちろん、チーヴニングも不採用だったよ♪てへ。
チーヴニングの結果通知のメール内容が結構よかったので、それは別ポストに書くことにします。
よし、明日も頑張ろう。